オリーブオイルは、原料のオリーブオイルの実でほとんど品質が決まってしまいます。
現在では、味など調整する関係で、数種類のオリーブをブレンドしてオイルを作っているのも少なくありません。
では、実際にオリーブの種類はどのくらいあるのでしょうか?
ここでは、オリーブの実についてお伝えいたします。
オリーブの品種
オリーブの品種は明確な数は分りませんが、1600以上はあるといわれています。
一番多いのはイタリアで600種類くらいあり、スペインはオリーブの生産量は多い物の、品種自体イタリアの半分で、は300くらいしかありません。
これを聞いて、多いと思いましたか?逆に少ないと思ったでしょうか。
ワインの原料となる葡萄品種の数は3000くらいあるらしいので、
それに比べるとずっと少なく感じますね。
それでは代表的なオリーブの品種を見てみましょう。
イタリア
<コラティーナ>
産地:プーリア州
風味:青臭いような苦味と辛味が強いです。
<オリアローラ>
産地:プーリア州
風味:自然のオリーブの風味で、味がわりとしっかりしています。
<モライオーロ>
産地:トスカーナ州
風味:イタリアではオリーブオイルの主要となっている実です。
さらに味がしっかりしていて、肉や豆料理と良く合います。
スペイン
<ピクアル>
産地:アンダルシア
風味:スペインで最も大量に生産されている品種です。
香り立ちが軽くマイルドなので、ブレンドとして使われることも多いです。
<オヒブランカ>
産地:アンダルシア
さらに軽くマイルドで、甘さも備えています。
<アルベキナ>
産地:スペイン、チリ、カルフォルニアなど
風味:青々しさがありながらマイルドな風味なので、ブレンドとして使用されることも多いです。
小豆島のオリーブの品種
<ミッション>
産地:アメリカ
風味:カルフォルニアで発見されましたが、もともとはスペインの品種です。国内オリーブオイルの最重要品種です。ピリッとした辛さと新鮮な味わいです。
<ネバディロブランコ>
産地:スペイン
風味:早く実をつけるのが特徴です。実がとても柔らかくマイルドな風味です。
<ルッカ>
産地:アメリカ
風味:少し甘みを含んだフルーティーなマイルドさがあります。一時は香川県の推奨品種になりました。
まとめ
このように実がオリーブオイルの風味を決めるといっても過言ではないです。
オリーブの実は、産地の土壌や環境によって大きく味に影響が出ますので、風味に特徴が出るのですね。
私が住むスペインでは、単品の実から採油したオリーブオイルも見かけられますが、
オリーブの実は環境だけでなく、その年の天候の影響も受けるので、毎年味が変わってしまうのも事実です。
ワインと同じように、その年のオリーブオイルを味わうといったところでしょうか。
日本でも、その年の最高のオリーブからさ採油し、それが最も美味しくなるようにブレンドされたオリーブオイルを手に入れる方法があります。
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