沢山あるオリーブオイルの中から、自分にとって本当に合う物を見つけるには、
結局「食する」しかありません。ワインなどと同じですね。
ここでは、今すぐ出来る簡単なオリーブオイルのテイスティング方法についてお伝えします。
どこを重要視するのか
オリーブオイルの一番大切なポイントは風味です。
色が大切なような気もしますが、オリーブの種類によっては必ず緑になるとは限りません。
オリーブに古い歴史のあるギリシャでは、主要オリーブオイルは「黄金色」だったりします。
また、正式なヨーロッパのテイスティングでは、色の先入観を防ぐために、あらかじめ色のついたグラスを利用します。
ですので、色などよりも風味を味わうようにしましょう。
では、風味を味わうためのテイスティング方法をお伝えしますね。
オリーブオイルテイスティング方法
1 準備
エクストラバージンオリーブオイルを用意します。
ピュアオリーブオイルは、試しても毒ではありませんがお勧めしません。
香水など強い香りの物を身にまとわないようにしましょう。
コーヒーやタバコなどの刺激の強い物も直前にはとらないほうがいいです。
また、空腹の方が満腹時よりも感覚がするどくなるので空腹時のテイスティングをお勧めします。
自宅などの場合は、開封直後に行ってくださいね。
2 オリーブオイルをカップに注ぐ
(丸みのある)グラスに5mm程度の少量のオイルを注ぎます。
この段階で一度香りを確かめてください。
3 グラスをあたためて香りを楽しむ
グラスの底を包むようにもち、もう片方の手で上からぴったりとグラスをふさぎます。
両手で包み込むような感じです。
ゆっくり回してオリーブオイルをあたためます。
暖めたら、鼻の近くでそっと手のふたを開けて香りをもう一度嗅いでみましょう。
あたためられたオリーブオイルは先ほどよりもふわっと香りが立ち上がるはずです。
3 口に含んで風味を味わう
オリーブオイルを口に含んで下の上にのせます。飲み込んではいけません。
そのまま口を薄くあけて、歯の隙間からすーっと息を吸い込んでみてください。
オリーブの風味が広がります。
4 オリーブオイルを喉に流し込む
ここまできたら、ゆっくりと喉の奥に流し込んでください。
喉を通ったあと、少し経つとオリーブオイル特有の”辛味”や”苦味”を味わえます。
これをあわてずに楽しんでください。
5 続けて別のオリーブオイルをテイスティングする場合
次のオイルをテイスティングする場合には、お水で口をすすぐなどして口内をさわやかにしましょう。
本場のテイスティング会場では、クラッカーやりんごなども置いてあったりしますので、その場合はそちらを利用してみてくださいね。
自分にあった一品を探すために
オリーブはその種類だけでも1600を超えるといわれています。
そこからブレンドされたりしながらオイルが作られるので、本当に沢山の種類のオイルが市場に出回っています。
エクストラバージンオイルは別名「フレッシュジュース」と言われています。
それは、新鮮なオリーブに何の加工も加えずにそのまま搾り取ったままの100パーセントナチュラルでフレッシュなジュースだからです。
ですから他のオイルと違って、このように生のままを食してテイスティングが出来るんですね。
料理に使われることも多いオイルですが、サラダやパスタなどに直接かけて食す事も多いオリーブオイル。
試せば試すほど、それぞれのオイルの風味の違いを実感するでしょう。ワインやお酒と同じですね。
是非お気に入りの一品を見つけて、オリーブオイル生活を楽しんでくださいね。
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