エキストラバージンオリーブオイルの嘘と真実について

オリーブオイルの種類

【エキストラバージン・オリーブオイルの嘘と真実】

という本を知っていますか?

2012年に発刊された物で、日本でもちょっとした話題になりました。

 

ここでは、

エキストラバージン・オリーブオイルの本物と偽物との見分け方についてお話します。

ちなみに本はこちらです。

↓↓↓


エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界 [ トム・ミューラー ]

 

どうして偽物が出回るようになったのか

そもそもどうして、偽物が出回るようになったのでしょう?

それは簡単に言うと、

エキストラバージンオリーブオイルにおける世界基準と日本の基準が違うからです。

ヨーロッパを中心に、世界のエキストラバージンオリーブオイルはIOC(国際オリーブ協会)が基準となっています。

 

ここでは厳しい基準の元で、

 

・バージンオリーブオイル

・精製オリーブオイル

・オリーブオイル

 

と3つのレベルで認定をされることになっています。

>>IOC規定・官能評価

>>5分で分る!オリーブオイルの種類について

 

ところが、日本はこのIOCに加盟していないため、JAS(日本農林規格)の基準で認定されます。

大きな違いとしては、【酸度】があげられるのですが、

IOCの基準の酸度が0.8%に対し、日本は2.0%以下と二倍以上違うんですね。

ちなみに【酸度】というのは、酸化の度合いのことをいい、どのくらいフレッシュであるかということです。

オリーブの実は枝からとった瞬間に酸化が始まりますが、オリーブオイルになってからの酸化はあまり進みません。

つまり収穫から搾油するまで、どのくらい短いかが重要なんです。

 

これが、

IOC基準にはエキストラバージンオリーブオイルとして認定されなかった物が、

日本ではエキストラバージンオリーブオイルとして出回ってしまった大きな理由です。

偽物が出回ってしまう更なる理由

エキストラバージンオリーブオイルの嘘と真実

この本を簡単に要約すると、

 

・エキストラバージンオリーブの大半は偽物である

・イタリア産は信じてはいけない

 

などがあります。

イタリア産は、スペインをはじめ、近隣諸国で造られたオリーブオイルを、イタリアの企業の名の下で販売をしているところもありますし、

また、私の住むスペインでも、エキストラバージンオリーブオイルの中に、違うオリーブオイルを混ぜて販売していたという悲しい事実もあります。

本物と偽物との簡単な見分け方

では、実際に自分で出来る、本物と偽物との簡単な見分け方をお伝えします。

基準は以下の4つです。

 

・オーガニック認証マークがある

・酸度が0.8%以下

・遮光瓶に入っている

・価格がそれなりにする(目安として3円/ml)

 

オーガニック認証マークがある

【オーガニック認証】とは、農薬や化学肥料を使用せずに生産された事を認定された製品です。

オリーブは栽培において害虫に弱いので、オーガニックがいい製品である・・・とは一概には言えないのですが、日本の店頭販売で購入する場合は一つの目安にしていいでしょう。

ただし、生産国によってそのマークは異なりますので注意してください。

酸度が0.8%以下

酸度については先ほどお伝えしたとおりです。ラベルに表示されていることが多いので、見つけてみてください。

遮光瓶に入っている

本当にエクストラバージンオリーブオイルと認定された場合、そのフレッシュさを大事にします。

オリーブオイルは光が大敵なので、プラスチックボトルに入っている物はあまり信用が出来ません。

価格がそれなりにする(目安として3円/ml)

栽培から搾油まで、オリーブオイルは本当に手がかかります。

傷つきやすいオリーブの実は、手摘みが基本ですし、エクストラバージンオリーブオイルは実を絞るだけのフレッシュジュースですから、搾油の機械も発展のしようがあまりないのです。

このため、価格は本物であれば、安くはありません。

目安として1リットルなら大体3000円前後となります。

 

こちらの記事も参考にしてみてください。

>>自分で出来る!美味しくて安全なオリーブオイルの見分ける方法

本物を見分けるもっとも有効な基準

ここまで、店頭で購入する際の注意点をお話しましたが、

残念ながら完璧ではありません。

今のところ、本物か偽物かを見分けるもっとも有効な基準、

それは

 

日本が栽培や採油、輸入に関わっているか

 

です。

上記に書いたように、日本ではオリーブオイルの規格がそもそもないので、海外で規格に通らなかった物が日本に流入する可能性があるのです。

また、企業のブランドが、実際の産地と異なる場合も多いです。

これらのことから、もしも本物のエクストラバージンを求めるのであれば、

日本人が必ず生産や輸入過程で介入しているオリーブオイルを選んでください。

 

オリーブオイルは、オリーブ栽培から商品になるまで沢山の肯定と審査をパスしなければなりません。

なので、本当にいい品質の物は、残念ながら安くはありません。

けれど、本物で安心できるエクストラバージンオリーブオイルがいいですよね?

 

美味しく安全で、本物のオリーブオイルを選ぶために、

どうぞ参考にしてみてくださいね。

 

>>日本人が栽培から関わっている本物のエクストラバージンオリーブオイルの購入はこちらから

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