日本では例年にない暑さと、熱中症が話題になっていますが、
私の住むスペインでは、毎年夏は普通に35度を越えます。
そんな太陽の国、スペインに住む人たちがどのように夏を過ごしているかを参考に、
熱中症の予防と対策についてお伝えします。
熱中症の主な原因
人間には暑さの中にいると、発汗をして体温を調整する機能があります。
ところがこの体温調整機能が働かなくなり、自律神経が乱れ、血の流れが悪くなってしまい、これにより、めまいや吐き気、頭痛などを引き起こしてしまうのです。
ではなぜ、体温調整が出来なくなるのでしょう?
それは、
・脱水症状
・睡眠不足
・腸内環境の悪化
が大きな理由とされています。
熱中症を防ぐためには
ではどうしたら熱中症を防げるのかというと、
1 脱水症状にならないように、水分と適度なミネラルの補給
2 快眠をこころがけてゆっくり休む
3 腸内環境を整える
ということなんですね。
2については、睡眠の問題ですが、1と3については食の問題です。
ところが、夏の暑い時期、食欲などはあまりないので、栄養があると分っていてもそんなに大量に何かを食べる事は難しかったりします。
また、のどが渇くので水を大量に飲んでしまいがちですが、
水だけを大量に飲んでしまうと、発汗とともに体内のミネラルが消費されてしまうので、危険です。
そこで、
・ミネラルやビタミンなどの栄養があって、摂取しやすい
・美味しくて飲みやすい
・腸内を健康にしてくれる
食事として、スペイン人は
ガスパチョ(冷たいトマトのスープ)
を取り入れているのです。
このガスパチョは、家庭でも簡単につくれるので、
作ってみたい方はこちらからどうぞ。
ガスパチョをしのぐ熱中症予防の食材とは?
そしてもう一つ、スペインで大量に目にされ欠かせない物があります。
それは、
スイカ
です。
スイカには、血をさらさらにし、癌や動脈硬化、老化を予防する働きがあるといわれる【リコピン】がトマトの1,4倍も含まれています。
また、皮膚の老化や生活習慣病にもいいとされる、B-カロチンやビタミンAも豊富に含まれています。
また、最近話題になっている【シトルリン】と言われるスーパーアミノ酸は、血管を拡張して血の通りを良くし、血管を丈夫にしてくれます。
これにより、冷え性を改善し、ホルモンバランスを整えてくれることから、妊活でもお勧めされている成分です。
このシトルリンは、きゅうりやメロンなどのウリ科の植物に含まれるのですが、スイカが群をぬいています。
このシトルリンは、外皮に近い白い部分に多く含まれていて、リコピンなどとともに油溶性なことから、油分とともに摂取することが最も望ましいのです。
熱中症予防に効果的・スイカガスパチョの作り方
スイカを油分ととるといっても、夏の暑い時期油物はなかなかとる気になりませんよね?
そんな時に活躍するのがオリーブオイルです。
オリーブオイルは水分を沢山含んだ生野菜や、果物にもぴったりで美味しくとることが出来ます。
また、オリーブオイル自体にも、腸の働きを活発にしたり、血流をさらさらにしたり、身体や脳の働きに必要なビタミンが豊富に含まれています。
スイカと一緒にとることで、まさに相乗効果が期待できるのです。
スイカガスパチョの作り方
<材料二人分>
・スイカ 半分・・外皮ぎりぎりの白い部分からカットしたもの
・トマト 中1個
・エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
・岩塩 一つまみ
・バジルの葉 3~4枚(好みで)
これを全てミキサーにかけて終わりです。
まとめ
スイカは水分が多いので、ジュースにするととても美味しくて飲みやすいですよね。
スペインでも小さな子供から大人まで、夏は本当にガスパチョをよく飲みます。
スイカも一玉まるまる買って、冷蔵庫には常にある状態です。
スペインの暑さ対策の知恵ですね。
日本も年々気温が上昇しています。
通常のトマトのガスパチョとともに、スイカガスパチョで暑い夏を越えましょう!
そして、毎日元気に過ごしましょう。
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