オリーブオイルは、その産地によって、味や風味が変わります。
それは、オリーブの栽培過程で、土壌や環境によりオリーブの実自体の味に影響を与えるからです。
オリーブオイルはイタリア!とイタリア産というだけで、オリーブオイルを決めていませんか?
ここでは
オリーブの代表的な産地と特徴についてお伝えします。
世界一の生産性と安定した品質・スペイン
オリーブオイルというと、イタリアのイメージが強いかもしれませんが、実は全世界のオリーブオイル生産量の半分以上をしめる最大のオリーブオイル生産国です。
大規模な農園や搾油工場も多く、特に、南部のアンダルシア地方は、スペイン産の80%以上の生産量を占めています。
また、最近ではEUのエキストラバージンを更に上回る厳しい規格基準を定めた”QvExtra”という認証制度がスタートし、量だけではなく高品質のオリーブオイル生産にも取り組んでいます。
代表的な産地:セビージャ、ハエン、グラナダ
味の特徴:風味豊かでまそのまま飲めるほどろやかです。また、さまざまな料理にも合います。
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バラエティ豊かな品種・イタリア
生産量は世界第2位を占めていますが、1位のスペインの4分の1位の生産量で大きく差をあけられています。
また、オリーブオイルの輸出国でもありますが、輸入国でもあり、外国のオリーブオイルを国内でブレンドし販売しているケースも多くあります。
スペインと比べると、規模の小さな農家で栽培されることも多く、その為オリーブの品種が非常に多いのも特徴です。
伝統的なシチリアのオイルなども今も生産され続け品種が大変バラエティに富んでいます。
代表的な産地:プーリア、カラブリア、シチリア
味の特徴:個性とバラエティが豊かです。フルーティーな味と風味をもっていたり、伝統的な辛味をもっているものもあります。
高品質を誇る・ギリシャ
生産国第3位ではありますが、国民一人当たりのオリーブオイル消費量は世界1位です。
大型機械による収穫は少なく、ほとんどが小さな農園で収穫されています。
”コロネイキ”という代表品種がありますが、これはギリシャのオリーブオイルの代名詞と言われるほど、各地で生産されています。
また、最近では高品質のオリーブオイルの生産もあり、中でもクレタ島の”ONE”という物は、「オリーブオイルのシャンパン」と言われるほど絶賛されています。
代表的な産地:ペロポネス半島、クレタ島
味の特徴:色が黄金に近い黄色で、上品で豊かな”後味”があります。生でとるのがお勧めです。
豊かな土壌で高品質のオリーブオイル生産・チリ
現在、南米で最も注目を集めているオリーブオイル生産国で、2000年位から栽培が始まりました。
アンデス山脈の影響で豊かな土壌、豊富な日照時間などがオリーブオイルの栽培に好条件を与えたのです。
また、ヨーロッパ産との大きな違いですが、オリーブオイル栽培の天敵である「チチュウカイ・ミバエ」という害虫が存在しません。その為、実の香りと味が損なわれにくいのです。
また、国内生産のオリーブオイルの99.8%がエクストラバージンオイルという高品質を誇っています。
代表的な産地:コキンボ州、ビオビオ州
味の特徴:フルーティーでまろやかな味わいです。
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世界に誇る料理には最高のオリーブオイルを!・トルコ
トルコはイスタンブールを境にヨーロッパサイドとアジアサイドに分れますが、生産のほとんどはアジアサイドとシチリアの国境周辺です。
旧式の自然農法による栽培が多く、生産量はそれほど多くありませんが、それでも世界生産量の4位~6位くらいを占めています。
世界三大料理の一つであるトルコ料理には、ふんだんにオリーブオイルが使用されていますね。
代表的な生産地:アイワルク地方
味の特徴:比較的控えめな味です。苦味が少なくすっきりとした風味があります。
いかがでしたか?
産地によって、それぞれの特徴はあるものの、上記に記載したのは代表的なオリーブオイルの生産国です。
土地の環境によって、収穫されるオリーブの実が違いますし、搾油方法も違ってきますのでバラエティ豊かな味の世界が広がるのです。
是非、それぞれの味と風味を楽しんでみてくださいね!
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